鉛対策への取組み

① 鉛中毒根絶のために

鉛または鉛化合物を、吸い込んだりなめたりして体内に蓄積したために起こる中毒です。重症化すると、胃腸炎や手足の麻痺などを起こし、最悪の場合死亡するケースもあります。

②塗装塗替え工事にて鉛中毒が発生する場合の主な原因は…?

  • 鉛等有害化学物質の有無を把握していない。
    あるいは周知されていない。
  • 呼吸用保護具・保護衣類の選定が適切ではない。
  • 呼吸用保護具を外した状態で作業が行われていた。
  • 集じん機等による除じんが適切ではない。
    あるいは除じんを行っていない。
  • 洗身設備、手洗い設備等の不備・不徹底。
  • 鉛作業主任者が選任されていない。

③ ヤマダインフラテクノスの
具体的な対策例

有害成分の把握

有害物質が検出された場合、塗膜カス中の溶出量を測定し、特別管理産業廃棄物か否かを判定する。(溶出試験)該当した場合はその処理業務を適切に行わせるため、「特別管理産業廃棄物管理責任者」を配置すること

適切な集じん排気装置の設置

給気側よりも排気側の能力が大きくなるようにする

石綿(アスベスト)飛散防止対策で求めている「隔離空間の内部の空気を1時間に4回以上換気できる」ように集じん機の能力・台数を決定することとしている。

排気量計算例

作業員を守る保護装備

洗身・洗浄の徹底

作業場出入り口にクリーンルームを設置すること。ブラスト作業終了後も、ブラスト養生シートの撤去作業までは鉛作業となるので作業場所へ入場する際は電動ファン付き呼吸用保護具+保護衣類を装備の上入場すること。又、有害粉じんを外部に持出さないため、クリーンルームにおいての保護用具の着脱・保管を徹底。

>A1.
鉛や鉛化合物を吸い込んだりなめたりして体内に蓄積したために起こる中毒で、
重症化すると胃腸炎や手足の麻痺などを起こし、最悪の場合死亡するケースもあります。

>A2.
鉛中毒防止規則(以下「鉛則」という。)の第四十条ででは著しく困難な場合を除き、
湿式によることと規定されています。

なお、鉛則第四十条の解釈例規には「著しく困難な場合」とは、サンドブラスト工法を用いる場合、とあります。
素地調整程度1種(1種ケレン)の品質が求められる場合はブラストが不可欠となります。
ブラストは、粉じん障害防止規則(以下「粉じん則」という。)において特定粉じん作業とされ、呼吸用保護具が「送気マスク又は空気呼吸器に限る」と限定されています。これは鉛作業用の呼吸用保護具よりも厳しい規定です。
従って素地調整程度1種の品質が求められる場合は、送気マスクを装備して施工することで、著しく困難な場合としてブラストによる乾式施工が認められているのです。

>A3.
③ヤマダインフラテクノスの具体的な対策例を参照下さい。

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>A4.
代表的なものは塗膜剥離剤ですが、他にも湿式ブラスト工法などもあります。

>A5.
じつはここが一番大切な部分です。剥離剤を使用すれば鉛対策は不要と考えられがちですが大きな間違いです。厚生労働省から平成26年5月30日に「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について」という通達(以下「鉛通達」という。)が出ておりその内容に準じた対策が必要となります。

鉛通達の内容はこちら。
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-55/hor1-55-24-1-0.htm

また、剥離剤を使用しても、塗膜によってはきれいに剥がれません。かつてサビ止めとして多く使用された鉛丹サビ止めペイントは剥しにくいですし、サビは落とせません。凹凸のある添接部も塗膜が残るため、重防食塗装に塗り替えるためには、後工程としてブラスト等による乾式剥離が不可欠となります。

>A6.
A2でお答えしたようにブラストは鉛対策よりも厳しい基準の呼吸保護具が義務付けられており、著しく困難な場合として乾式での鉛除去として認められています。確実な安全対策、安全装備を行えば最初からブラスト工法で塗膜を剥す方法が経済的であり、重防食塗装の品質も向上すると私たちは考えています。